別名シミの漂白剤「ハイドロキノン」の作用とは?
2019年11月11日
肌のシミを消す方法として効果が高い成分の一つに、ハイドロキノンが挙げられます。
ハイドロキノンは、シミの漂白剤と言われるほどできてしまったシミを薄くする効果が高く、美容クリニックでも使用されています。
シミの色素自体を還元する力があり、その作用は一般的な美白成分の100倍以上もあると言われており、強力な漂白作用があることからシミの漂白剤と言われるようになりました。
クリニックではレーザー治療によって症状が悪化する場合がある肝斑の治療に、トレチノインと並んで使用されることが多く、肝斑を薄くする効果や紫外線によって肝斑が濃くなることを抑える効果があります。
ハイドロキノンは、肌の中で酸化して茶色くなったシミの色素を還元することでシミを目立ちにくくしていきます。
塗ってすぐに効果があるという訳ではありませんが、使い続けるうちに漂白作用によって色が徐々に薄くなり、次第に目立ちにくくなってきます。
また、紫外線を浴びると、肌の細胞は自分自身を守るためにメラニンを産生しますが、できたばかりのメラニンのもとが初めから茶色いわけではなく、酵素によって茶色いメラニンに変わるのです。
ハイドロキノンには、産生されたメラニンのもとを茶色い色に変化させる酵素の働きを抑制する働きもあり、茶色に変化することを防ぐことで、シミを予防することも期待できると言うことになります。
肌全体に薄く塗ることで、年々気になるようになってくるくすみを取り除く効果があり、透明感があるくすみが気にならない肌になりたい人にも人気です。
ハイドロキノンは、メラニン色素を還元して色を薄くしていく漂白作用とメラニンのもとが茶色いメラニン色素に変化することを抑制しシミの予防効果がある安全性が高い成分ですが、不安定で酸化しやすいという性質もあります。
紫外線や温度の影響を受けやすく、時間がたつと酸化して別の物質に変化してしまい、肌に刺激があるなど安全性を保ちにくいという性質があるのです。
暗くて涼しい冷蔵庫の中に保管し、1ヶ月以内に使い切る必要があります。
最近は、最先端の技術によって安定型のハイドロキノンが誕生しています。
酸化などの変質が起こりにくく刺激性も軽減しているため、安全性が高くなっていることが魅力です。
化粧品などに配合されているものの多くが安定型ハイドロキノンですが、安全性や適切な濃度、肌の状態などに不安がある場合には、美容クリニックで医師が処方したハイドロキノンを使用したり、ドクターズコスメなどを利用することがおすすめです。